繊維ニュース

どうなる2024~首脳の声から今年を占う~(7)/ユニフォーム/コスト高続き需要減に警戒

2024年01月25日 (木曜日)

 ユニフォーム業界では分野によって2024年の見通しが異なる。ワーキングでは「良い要素、悪い要素が混在しており、予測が難しい」(コーコス信岡の信岡映子社長)といった声があるものの、「変化しない」という見方が多い。「2年連続の値上げによって既存定番商品は販売数量が落ち込む」(クロダルマの平慶一郎社長)懸念もあるが、水冷式やペルチェ素子式など種類が増えた暑熱対策ウエアによって、市場の活性化が期待される。

 サービスやオフィス、メディカルなどでは「好景気によるインフレではないため賃上げなどの購買原資の底上げに不安感が残る」(ナガイレーベンの斉藤信彦常務)として「悪化する」という声がある。一方で「新型コロナウイルス禍からの市況の回復やインバウンドの拡大、賃金アップによる消費拡大」(サーヴォの林天志商品本部長)という面から「良くなる」という声もあり、見方が分かれる。

 スクールは「コロナ禍収束後の需要予測に誤差が生じており、生産がそれに追従せず在庫過多が発生している。24年は在庫管理と生産調整を検討する時期と思われる」(明石スクールユニフォームカンパニーの河合秀文社長)という声が聞かれ、本紙新春アンケートで回答のあった学生服メーカーの全てが「悪化する」と答えた。

 「生地、副資材など、値上げが止まらない」(アイトスの伊藤崇行社長)、「世界的な物価上昇による人件費アップでの海外加工料の影響は避けられない」(ナガイレーベンの斉藤氏)として、ほとんどの企業が今年もコストアップが継続することを想定。「為替が150円を超えて円安になると(24秋冬で)再度値上げを考えなければならない」(アイトスの伊藤氏)との見方も。「製品価格は大幅な上昇をするのではないかと推測する」(菅公学生服の黒田健介常務)として、価格上昇による需要減退を警戒する。

 生産については別注やスクール向けニット製品の需要増加で国内の縫製拠点を確保する動きが活発になっている。「国外生産での価格差メリットが少なくなってきているので、国内での生産へ戻っていく」(ボンマックス)との指摘もある。