繊維ニュース

三陽商会「エコアルフ」/通年で「アウディ」と商品開発/再生繊維でドライビングニット

2024年01月22日 (月曜日)

 三陽商会が展開するスペイン発の持続可能なファッションブランド「エコアルフ」は18日、ドイツ自動車「アウディ」の正規ディーラー、アウディジャパン販売(東京都世田谷区)と協業し、快適さとデザイン性を追求した再生素材のニットウエアを発売した。

 アウディの電気自動車「e―tron」のシートと共通する、ペットボトル由来の再生ポリエステル繊維を採用。光沢感のあるニット地で、シートベルト着用による摩耗やダメージが起こりにくいと言う。デザインはアウディジャパン販売の意見を取り入れ、スポーティーで上品なデザインと運転時の快適性を両立させた。商品名は「ドライビングニット」で価格は2万2千円。

 エコアルフは異業種や行政との協業を強化しており、環境問題の啓発活動、循環型社会の創出を図っている。2025年までに世界で20種類のEVモデルを投入するアウディと連携し、多くの消費者に持続可能につながる生活様式を発信する。

 両者は24年の1年間、商品開発や販路施策で協業する。なお1月29日まで、エコアルフ直営3店舗とアウディジャパン販売の新車ショールーム12店舗などで「サステナブルキャンペーン」を実施している。顧客に提供したコーヒーのかすを回収し、マネキンの材料にするほか、エコアルフの商品を展示する。