繊維ニュース

JGC Digital/IoTで無人衣類回収の実験/神戸市で15日から

2024年01月15日 (月曜日)

 日揮ホールディングス(HD)のITサービス事業会社、JGC Digital(横浜市)は、15日から神戸市であらゆるモノをネットにつなぐIoT機能付きの回収ボックスを活用した無人での衣類回収の実証実験を開始する。

 同実証実験は、神戸市が抱える地域課題・社会課題の解決に向け、同市が公募した「令和5年度CO+CREATION KOBE Project」(民間提案型事業促進制度)の「ACTIVE型」事業に対して2023年8月に採択され、その一環として実施する。

 衣類回収サービス「するーぷ」を活用した無人での衣類回収を15日から3月31日まで実施する。回収ボックスの設置先は、神戸市内のデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)、神戸市営地下鉄三宮駅、花時計前駅とセンタープラザ、三宮オーパ。回収する衣類は洗濯済みで汚れ・破れなどがないアウター、トップス、ボトムス、靴下、下着、和服が対象。レインコート、水着、制服、作業着、スキーウエア、寝具、リビング用品、タオルは対象外となる。

 するーぷでは、モバイルアプリケーションと回収ボックスを提供。回収ボックスはIoT機能があり、投入扉の遠隔施錠・解錠、残容量の測定、回収物の重量測定などができる。回収重量に応じて、モバイルアプリケーションによってポイントが付与され、貯まったポイントはクーポンや寄付の中から選んで交換できる仕組みを構築している。

 今回、ポイントと交換できる連携先は、寄付として認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)、BEKOBEミライPROJECT、お買物券として三宮プラザ名店会。

 回収した衣類のうちポリエステル由来の衣類については、日揮HDと帝人、伊藤忠商事の3社合弁、RePEaT(リピート、東京都千代田区)が保有するケミカルリサイクル技術により再資源化し、循環型社会の実現につなげる。