繊維ニュース

豊島・浜松支店 生地販売拠点として機能

2024年01月15日 (月曜日)

 豊島・浜松支店(浜松市)は生地販売の拠点として機能を果たし、業績も堅調だ。遠州産地伝統のモノ作りを生かした生地の販売も好調。電子商取引(EC)で生地や副資材を扱う「テキスタイルネット」や生地備蓄販売の「HTシリーズ」も、より充実させていく。

 高密度な織物を天日干しして独特の風合いを付与する「サンエアリー」はロングセラーとして安定的な受注を得る。特に120~140番双の細番手綿糸を使用した生地は好評。綿や麻といった天然繊維だけでなく合繊素材の生地もそろえる。中国向けの輸出だけでなく国内向け販売も底堅い。廃棄予定の食材を染料に利用する「フードテキスタイル」も品種を拡大した。

 豊島十部浜松支店の岡部良輔十部部長は「特徴を分かりやすく訴求した品種が順当に支持を集める」と話す。今後も「ナチュラルやサステイナビリティーといった特徴を明確にしながら、機能性を付与した品種のアピールも強める」方針だ。

 この方針はテキスタイルネットやHTシリーズの運営にも生かされる。テキスタイルネットでは特定の生地シリーズを特集した記事の投稿を重ねながら、種類や特徴、用途別に選びやすい仕様に変えるといった細かな改善を重ねる。HTシリーズに収録する生地も、テキスタイルネットで紹介するなどの連携も進んでいる。

 ファッション向け以外にもハンドクラフトやワークウエア、アウトドア、スポーツ向けに広く需要を喚起する。今後も素材・原料を扱う他部や企画面を司る部署などとの連携を強化し、明快な訴求を続ける。