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東洋紡と東洋紡エムシー/循環型経済の実現へ産官学協議体に参画

2024年01月11日 (木曜日)

 東洋紡と東洋紡エムシーはこのほど、循環型経済(サーキュラーエコノミー)の実現に向けて経済産業省が立ち上げた産官学協議体「サーキュラーパートナーズ」(CPs)に参画した。

 CPsは、日本における循環型経済実現に向けて国、自治体、大学、企業・業界団体など産官学が連携しながらビジョンや中長期ロードマップの策定、情報流通プラットフォームの構築などを目指す協議体。

 東洋紡は長期ビジョンで目指す社会課題の一つとして「脱炭素社会&循環型社会」を掲げている。フィルム事業ではペットボトル由来リサイクル樹脂を80%使用した包装フィルム「サイクルクリーン」などを実用化した。東洋紡エムシーも水平リサイクル可能な3次元繊維構造体「ブレスエアー」やリサイクル原料を70%以上使用したポリエステルスパンボンド不織布「エコボランス」「エコエクーレ」など幅広く手掛ける。

 両社はCPsへの参画を通じて、リサイクル原料の一層の活用やリサイクル技術の高度化などを推進するとともに、他の会員との連携を強化することで資源循環に向けたエコシステムの形成・参画を加速し、循環型経済の早期実現に貢献することを目標とする。