繊維ニュース

素材メーカーの工場・関係会社/一部9日から稼働再開/震災被害の確認続く

2024年01月11日 (木曜日)

 能登半島地震で建屋や設備に一部損傷が出ていた東レや東洋紡、三菱ケミカルグループなど素材メーカーの工場や関係会社でも9日から10日にかけて順次稼働が再開している。

 東レは地震発生後から安全確認のために石川工場(石川県能美市)の稼働を停止していたが、9日から順次稼働を再開している。グループ会社である織布の創和テキスタイル(同羽咋市)と紡績の丸一繊維(新潟県糸魚川市)は、いずれも慎重に安全確認を進めている段階だ。

 東洋紡の富山事業所庄川工場(富山県射水市)は建屋・設備の一部が損傷したが、染色加工ラインは9日に点検・準備作業を完了し、順次稼働を再開した。織布ラインも10日に建屋点検を行い、11日以降に稼働を再開するか判断する。

 三菱ケミカルグループは、樹脂製品やアセテート繊維「ソアロン」を生産する富山事業所(富山市)の操業を停止していたが、8日から安全を確認できたプラントから順次稼働を再開した。ただ、ソアロン製造プラントは現在も停止中。1月中には全プラントを再稼働する計画で作業を進める。