繊維ニュース

コラボでオーバーオール

2024年01月10日 (水曜日)

 ツナギ服製造卸のアサヒ産業(大阪市中央区)は、自社ブランド「アグレイド」と、パルが展開するファッションブランド「フーズフーギャラリー」のダブルネームでオーバーオールを打ち出す。

今月から全国のフーズフーギャラリーの店舗やオンラインサイト「パルクローゼット」で販売している。

 アサヒ産業は昨年、人気ユーチューバーとコラボレーションし、一般ユーザー向けを意識したサロペットを開発するなど、自社ブランドの発信に力を入れている。若い世代をターゲットにしたフーズフーギャラリーとのダブルネームによる商品開発はその一環となる。

 ワーキングのようなデザインを落とし込み、スタイリッシュなデザイン。クラボウのポリエステル65%・綿35%のストレッチ生地「バンジーテック」を採用し着心地や動きやすさにこだわった。既存商品で好評のフロントファスナーを取り入れ、脱ぎ着する際に肩ひもを外す必要がない。左胸のポケットにはフーズフーギャラリーのブランドラインのロゴ「サワークリームフィッシュ」の刺しゅうを入れ、特別感を出した。

 ユニセックス仕様でカラーはブラック、チャコールグレーの2色。数量限定で、価格は1万9800円。山上翔平常務は「若い世代に対してもアグレイドの認知度を高めていければ」と話す。

 同社はツナギ服の専業メーカー。今期(2024年1月期)は別注が堅調だったことから売上高8億5千万円超(前期8億円)を見込む。