日本化学繊維協会  環境配慮型繊維の普及へ

2024年01月05日 (金曜日)

 日本化学繊維協会は2024年も「中期活動方針2025」に掲げる「サステイナビリティーの推進」などに取り組む。大矢光雄会長(東レ社長)は「化繊業界が自らの社会的責任を果たす」と話す。

 サステイナビリティーの推進に向けて環境配慮型繊維(リサイクル繊維、バイオ原料由来化繊など)の普及を進める。加盟各社に対して研究・製造・加工工程の開発加速を促し、製品による環境負荷低減(温室効果ガス排出抑制、環境負荷物質低減など)に取り組む。

 海外で繊維製品に対する規制強化が進みつつあることから、情報収集に力を入れる。資源循環システム構築など社会実装に向けて、経済産業省の論議に参加し情報提供と提言を行う。

 中期活動方針では「競争力の基盤維持・強化」も掲げる。5月に韓国で開催される「第14回アジア化繊会議」に向けて会長国として主催国の韓国と協力するほか、アジア化繊産業連盟標準化作業委員会の共同事務局として各国・地域の協調体制構築と標準化による先端繊維素材の普及を図る。