往来

2023年12月28日 (木曜日)

 「稼ぐことへの強いこだわりやキャッシュフロー経営の徹底、合理化施策。こうした軸はブレなかった」。来年4月1日に社長に昇格する三菱ケミカルグループの筑本学執行役エグゼクティブバイスプレジデントは、同日付で退任するジョンマーク・ギルソン現社長をこう評した。社長就任の打診を受けた際は「驚いたが、自分なりに考えてきたこともあって承諾した」と話す。ギルソン社長の体制下で「多くの優秀な人材が流出したことは間違いない」と言う。心掛けているのは「家業だと思って真剣に(仕事を)やる。仲間を大切にする」ことだ。「従業員が長く楽しく健康に働ける環境を作る」。言葉に力がこもった。