ごえんぼう
2023年12月26日 (火曜日)
関東や関西で火曜夜に放送されている『開運!なんでも鑑定団』。一般の人が持つ「お宝」を専門家が鑑定し、値段を付ける。過去最高額は5億円という▼同番組で先に鑑定しておけば良かったのにと思わせるニュースが海外から入ってきた。古い仮面を古美術商に2万4千円で売った老夫婦の話。後の競売で6億6千万円の値が付いたのを知り、売却の取り消しを求めたが、退けられた▼報道によると、仮面は19世紀にアフリカ・ガボンの少数民族が儀式で使っていたもので、極めて希少らしい。裁判所は、売却前に仮面の価値を知ろうとしなかったと指摘し、「夫婦の怠慢と軽率さが原因」という判断を下した▼何事も「知らなかった」では許されないのだろう。知識が多いほど有利なのは事実。まさに「知は力なり」だ。では小紙は読者が知りたい情報を届けられているか。書き手の自己満足で終わっていないか。知る必要がある。