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バートル 軽く高通気で動きやすく

2023年12月07日 (木曜日)

 ワークウエア製造卸のバートル(広島県府中市)は、24春夏向けに軽さと高通気、吸水速乾、イージーケア性を兼ね備えつつ、植物由来バイオマス合成繊維使いで環境にも配慮した9701シリーズなど打ち出す。

4日間の日程で8日までアネックス・ハニービル(大阪市中央区)地下1階で24春夏のプレ展示会を開催中。当初の想定250社を大幅に超える365社の来場を予定する。

 9701シリーズは企業納入向けを意識し、夏場のワークシーンにふさわしい機能が充実。すっきりとしたテーパードシルエットでシャープなスタイルを演出した。帝人フロンティアのポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維「ソロテックス」の4ウエーストレッチ素材を使い、点接触によるべとつき防止と伸長率22%で快適な着用感を追求した。帯電防止のJIST8118にも適合する。

 植物由来のバイオマス合成繊維も採用していることから、環境配慮型の商品としても発信が可能。カラーは6色で、店頭での価格はジャケットが3980円、ボトムスが2980円を想定し、「火を使う現場以外は全てに提案ができる」(大崎諭一社長)バランスが良いワークウエアとしてユーザーに提案できる。

 9701シリーズと組み合わせて着こなせるポロシャツも商品化。素材には帝人フロンティアのペットボトルリサイクル100%の日本製「エコトリコット」を使い、フォーマルなビジネスシーンでも着用できるボタンダウン仕様にした。1枚に付きペットボトル8本を使用している。価格は1980円を想定し、企業納入に提案がしやすい。

 インビスタの高強力ナイロン「コーデュラ」と全面的にタイアップしたセットアップ企画の691シリーズも開発した。細身のテーパードシルエットでありながら抜群のフィット感を実現。背中や太腿にはバートルとコーデュラのブランドネームを配置した。9701シリーズと同じ価格帯を想定。

 インナーのフリーザーフィッテッドでは接触冷感性の高いナイロン、後ろ身頃のキシリトールプリント、保冷剤を入れられる背中と両脇3カ所のアイスポケットにより、春先からの着用に最適。価格は1980円を見込み、電動ファン(EF)付きウエアとの相性も良い。