往来

2023年12月06日 (水曜日)

 「繊維産地が生き残るためのお手伝いをもっとやっていかなければならない」と話すのは東レの三木憲一郎専務執行役員繊維事業本部長。合繊織・編み物産地が集積する北陸地域でも現在の最大の懸念材料は、生産現場の人手不足が深刻化していること。さらに後継者確保も大きな課題となっている。このため「今後、産地の生産キャパシティーをどうやって維持していくかを産地と一緒になって考えなければならない」と強調する。これまで東レ合繊クラスターなどを通じて北陸地域の産地企業と開発・生産・販売面での連携を深めてきた同社だが、こうした取り組みのさらなる進化が必要になってきたとの認識を深めている。