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“魔法学校”テーマで最優秀賞

2023年12月06日 (水曜日)

 トンボは11月29日の〝いい服の日〟に、第14回「トンボ1129デザインコンクール」の受賞作品を特設サイトで発表した。

1178校から1万4759点の応募があった。制服デザイン部門では創成館高校(長崎県諫早市)3年の喜多結菜さんの作品、「日常に溶け込む魔法学校の制服」が最優秀賞に輝いた。

 同作品は、喜多さんが小さい頃から憧れていた“魔法学校の生徒”がテーマ。制服は毎日着るため、過度な装飾は抑え、制服のシルエットで“魔法学校らしさ”が出るようにデザインした。細かいところまで刺しゅうを施したほか、スカートは広げると星空柄が見える。プリーツの切り替えには一部にシースルー素材を使用して抜け感を加えた。

 体育着デザイン部門では苫小牧市立青翔中学校(北海道苫小牧市)2年の矢幡陽真里さんの「夏でも快適!すずしげだぼっと体育着」が最優秀賞に選ばれた。暑い夏でも涼しいと思えるような工夫、色使いを盛り込んだウエアで、特徴の一つが電動ファンを取り入れた点だ。ウエアの製作ではサンエス(広島県福山市)が協力した。熱がこもりやすい脇部分には保冷剤が収納できるポケットを付けた。袖とパンツの裾はファスナーで分離でき、“夏スタイル”に変更できる。

 いい服の日は2007年から進めるブランディング活動の一環。10年から同コンクールを開催している。今回はデザイン部門(制服5024点、体育着698点)、プリント部門(6863点)、アイデア部門(2174点)から最優秀賞、優秀賞、入選作品、学校賞を選んだ。