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マッシュスタイルラボ キャラクタービジネス本格参入

2023年11月29日 (水曜日)

 マッシュホールディングス(HD)傘下のマッシュスタイルラボ(東京都千代田区)は28日、新たに開業する米国の人気子供向け番組「セサミストリート」に登場するキャラクターの商品を集積した店舗「セサミストリートマーケット」の内部を公開した。店舗面積は約330平方㍍で、オープンは明日30日。

 マッシュスタイルラボは、ライセンス代理店であるソニー・クリエイティブプロダクツを通じ、番組を制作する非営利教育団体セサミワークショップとパートナーシップ契約を締結。1号店を東京・池袋の商業施設「サンシャインシティ」(同豊島区)に開設する。同キャラクターの物販、カフェなどを複合した形態は「世界で唯一の公認ストア」(マッシュHDの近藤広幸社長)と言う。

 婦人服「スナイデル」、ルームウエア「ジェラート・ピケ」などを展開するマッシュグループのデザイン力、生産背景を生かし、アパレル商材や縫いぐるみ、服飾雑貨を豊富にそろえた。店内には約270点の商品を展開。カフェについても「マッシュグループの飲食ノウハウを投入した」と説明している。

 セサミストリートは、エルモやクッキーモンスターなどバラエティー豊かなキャラクターを通じて、多様性の尊重、共存の大切さを子供たちに伝えてきた教育番組。放映から50年以上を経て、日本を含め約150の国と地域へ発信している。歴史のある人気キャラクターは大人層にも親しまれ、店舗では親子、大人向けの商品も充実させた。

 来年には2号店を開設する。2店舗で収益性を検証し、順次店舗数を増やす方針。商品のライセンス契約にとどまらず、店舗も出店することでユニークな世界観を表現。池袋エリアにはアニメやアート系のショップが多く「国内外の消費者が来店しやすい場所」(近藤社長)としている。また17日には、公式オンラインストアも開設した。