繊維ニュース

ワークウエアの変遷/FMCセミナー講演で

2023年11月14日 (火曜日)

 ファッション素材センター(FMC、事務局=武庫川女子大学)は11日、大阪市内の専門学校でワークウエアの変遷について、セミナーを開いた。

 セミナーは新型コロナウイルス禍でこの3年間休止していたが、今年から再開。7月にFMC理事長に就任した佐野勝彦氏が「ワークウエアのこれまで、これから」をテーマに講演をした。セミナーは通算284回目。

講演では1970年代から現在までのワークウエア、オフィスウエア、学生服などの変遷を振り返りながら、ユーザーの視点でユニフォームがどのように変化して受け入れられてきたのかなどについて語った。特にワークウエアでは急成長したバートルが新しいワーカー像を提起した「バートル現象」や、低価格高機能で作業服以外に市場を広げた「ワークマン現象」などの動きについて解説。カジュアルウエア、スポーツウエア、ワークウエアの境界があいまいとなる「ワークウエアの無境界現象」にも言及した。

また、ジェンダーフリー、男性職場に進出した女性に向けたユニフォームの在り方など今後のユニフォームの行方について触れた。

佐野氏はカネボウファッション研究所、大手学生服メーカートンボを経て、現在アイトスの働き方研究室室長を兼務している。