ごえんぼう

2023年11月08日 (水曜日)

 日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)が主催する二つの生地関連展示会「JFW―JC」と「PTJ」が閉幕した▼両展を長年欠かさず取材している。全国の産地企業や商社が東京に集結して「次のテキスタイル」を求めるバイヤーと商談する。その様を言い表すなら「テキスタイルの宴」▼年に2回、あるいは1回だけの東京を楽しみにする出展者は多く、会場各所では旧知のバイヤーや関係者との再会を喜び、雑談に花を咲かせる様子が見られる。筆者もその一人。おかげでブース取材がなかなか進まないのが問題ではあるが、まさに宴である▼会期の最後には、著名デザイナーや大手アパレル、生地メーカー、生地商社らを集めた有識者会議も開かれ、両展の意義や今後について厳しい意見も出た。時代の変化に合わせた改革が必要なことは間違いない。宴の要素はぜひとも残してほしい、残すべきだと個人的に思う。