アダストリア 豊島/和綿の収穫作業体験/衣料品のルーツ知る機会に
2023年11月06日 (月曜日)
アダストリアはこのほど、栃木県栃木市の渡良瀬エコビレッジで、和綿の収穫作業体験を実施した。同社の社員有志に豊島からの参加者も加わり、総勢17人で協力して手摘みを行った。初めての参加者も多く、慣れない作業に奮闘しながら収穫の喜びを体感していた。
渡良瀬エコビレッジは、無農薬・無化学肥料の農業を推進し、作業体験の場を提供しているNPO法人。2001年から和綿の栽培にも取り組んでおり、アダストリアや豊島などが法人会員としてその活動を支援している。
アダストリアは11年前から、同法人での和綿栽培の作業を社員が体験する取り組みを続ける。自分たちの扱う衣料品のルーツを知り、ライフスタイルについて考察を深めるのが狙い。参加者は5月の種まき、7月の草むしり、10月の収穫と年間を通じて栽培に関わる。
渡良瀬エコビレッジの町田佳子代表は「今年の綿の生育状況は、天候被害を受けなかったため非常にいい」と言う。
アダストリアのブランド「ニコアンド」の店長を務める若林春香さんは「入社1年目で参加して以来、2回目の収穫体験だった。作業の大変さを実感することで、商品をより大切に扱う意識が高まる」と話した。
豊島の新入社員で自分から参加を希望したという近藤日向子さんは「1本の糸を作るのにここまで人の手が加わっていることに驚いた」と語った。