繊維ニュース

クラボウとコトセン/エシカルFCの認定受ける/ループラス+倉敷染デニム

2023年10月30日 (月曜日)

 クラボウとデニム整理加工のコトセン(岡山県倉敷市)が手掛ける「ループラス+倉敷染デニム」の取り組みが27日、エシカルファッション協議会(FC)の認定プロジェクトとして承認された。

 同プロジェクトは、倉敷染めの認定を受けるコトセンがデニムに整理加工を施す際に品質を確認する試験布をリサイクルする取り組み。年間約5㌧発生する試験布を、クラボウの「ループラス」の原料として再利用する。

 有害化学物質排出ゼログループ(ZDHC)が作成した一覧表に準じた品質基準に沿って染色や製品加工されたことを保証する倉敷染と、独自の開繊・反毛技術で再資源化するループラスが手を組むことで、さらにエシカルで循環型のプロジェクトとなる。

 既に、デニム製造の篠原テキスタイル(広島県福山市)で、同プロジェクトの糸を緯糸に使い、ループラスの色味を生かした生成りの生地を生産している。コトセンの渡邉将史社長は「将来的には産地全体に広がるプロジェクトにしたい」と意気込みを語った。

 31日から東京フォーラム(千代田区)で開催される生地商談会「プレミアム・テキスタイル・ジャパン2024秋冬」でも同プロジェクトを発信する。「次の売れ筋となるテキスタイル」の展示をする「ワッツネクスト」にも選ばれている。