帝人フロンティア/CO2算出で第三者認証/信頼性の高いLCA可能
2023年10月23日 (月曜日)
帝人フロンティアは、ポリエステル繊維における二酸化炭素(CO2)排出量を算出する独自システムが第三者認証機関からライフサイクルアセスメント(LCA)の国際標準規格に準拠した算出方法であると認証されたと発表した。認証取得によって、これまで以上に信頼性の高いLCAの対応が可能となる。
同社のCO2排出量算出システム「TLC3」(テレックサン)は、対象製品の算出範囲で発生するCO2を算出して排出量の削減効果を定量的に評価する。石油由来繊維とリサイクル繊維などの自社取り扱い製品の比較などができる。
対象製品はポリエステル長繊維・加工糸、ポリエステル短繊維・紡績糸。算出範囲は原油採掘から製造まで。同社自社工場のほか、グループ会社工場と国内外の協力工場も対象となる。
日本LCA推進機構から「ISO―14040 2006」および「ISO―14044 2006」に準拠していると認証された。製品ごとのCO2排出量の見える化にテレックサンを活用し、信頼性を高める。
2024年には織・編み、染色などを含めたテキスタイルとその製品にも対象範囲を拡大する。将来はパートナー企業と連携して、自社のポリエステル繊維をはじめとした取り扱い製品のライフサイクル全体についても評価し、サプライチェーンにおけるCO2排出量の見える化を進める。