「AFF・東京2023」出展企業ピックアップ(20~22日、東京ビッグサイト)(6)/織物メーカーも多数出展

2023年09月21日 (木曜日)

〈呉江市徳沃紡織/レディース向け織物も〉

 2013年に設立された合繊素材使いの織物メーカー。アウトドア・スポーツ向けに注力しており、機能性織物が得意だ。顧客ニーズに合わせて、さまざまな織物を生産できるのが強み。

 輸出がメインで、バングラデシュ、インド、パキスタン、タイ、ベトナム、ドイツなどに輸出している。バングラデシュ向けが最大で、取扱高の8割を占める。

 初出展の今回は、レディースのファッション衣料向けや、4ウエーストレッチのアウトドアウエア向けナイロン製織物をアピールする。

〈呉江市蘭天織造/高密度ダウン地や機能性織物〉

 2001年に設立されたダウン地などの織物メーカー。津田駒工業製のウオータージェット織機1500台などを導入し、2層タイプのダウンジャケット向け織物を年間1千万メートル強、そのほかの細番手高密度織物を7千万メートル以上生産する。

 売上高の60%が中国国内、40%が海外向けだ。輸出の仕向け地別割合(取扱高ベース)は、米国40%、欧州20%、東南アジア10%、日本10%、その他20%。

 今回展が初出展。高密度のダウンウエア向け織物や、UVカット、抗菌、冷感などの機能性織物を打ち出す。

〈蘇州百脉紡織科/ファッション向けを披露〉

 16年に設立された織物メーカー。130台強の各種織機を導入する。強みは高品質で、コストパフォーマンスが高く、小ロットに対応できる点だと自負する。

 輸出がメインで、売り上げベースの市場別割合は日本6割、欧州3割、中国1割。日本向け販売はここ数年、比較的安定している。いずれも商社経由だ。

 今回展では、レディースとメンズのファッション向け織物を出展する。合繊と天然素材の混紡糸を使い、さまざまな機能性を持つ織物を披露する。

〈イ坊恒昌紡織服装/織物使いの寝間着メーカー〉

 04年に設立されたメーカー。織物製の寝間着とシャツに特化している。年産規模は200万枚。輸出に絞っており、取扱高ベースの仕向け地別構成比は日本70%、欧州30%。

 日本向けは、直貿と商社経由の2本立てで手掛けている。ここ数年は新型コロナウイルス禍が響き、日本向けの受注が振るわない。そのため、展示会やインターネットを活用したプロモーションに取り組み、挽回を図っていく。今回展では、得意の寝間着の新製品を訴求する。

〈紹興商帝貿易/遠赤外線加重ブランケット〉

 16年に設立された編み物製品などを扱うメーカー。中国内販と輸出の双方を手掛ける。輸出先は米国、インドネシア、日本、ベトナムなど。

 日本向けは、遠赤外線関連の繊維品が中心だ。今回展では、遠赤外線関連商品を日本でさらに広めていくためのパートナーを探す。

 今回展の目玉商品は、遠赤外線加重ブランケット。体に浸透しやすい波長(4~14マイクロメートル)の遠赤外線が放出され、皮下の深層温度が上昇などの効果で免疫能力を高め、リラックス効果や、睡眠を助ける効果が期待できる。(おわり)