ごえんぼう

2023年09月20日 (水曜日)

 自宅から最寄りの電車の駅までバスを利用している。筆者の路線の場合、片道のバス料金はこの9月から10円引き上げられて230円になった▼通勤手当として会社が支払うので自分の懐は痛まないが、会社のコストは増大する。バスなど公共交通機関の価格はこれまでもずっと上がり続けてきた。消費税も当然、内税として加味されている▼9月11日、経団連は岸田政権が進める「異次元の少子化対策」の財源として、「消費税引き上げは有力な選択肢の一つ」との見解を示した。これに対してネットを中心に「酷い提言だ!」と強い反発が起きている▼物価高騰に所得上昇が全く追い付いていない現状、当然の反応だろう。消費増税は低所得者ほど負担割合が高くなるという逆進性もはらむ。経団連に所属する大企業の内部留保は増え続けている。少子化対策は必要。しかしその財源を低所得層に求めるのはどう考えてもおかしい。