「インテキ上海」2日目/商談に各社手応え/日本館初日に続きにぎわう

2023年08月30日 (水曜日)

 【上海支局】開催中の「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2023秋展」(インテキ上海)の「ジャパン・パビリオン」が盛況だ。出展各社が、ネット通販ブランドやデザイナーズブランドの来場者との商談に手応えを感じている。各社ブースは、2日目も来場者でにぎわった。

 各社の初日来場者数は、新型コロナウイルス禍の反動で来場者数が激増した今春展の実績には届かなかった。モリリンの商談件数は100社で、今春展を大きく下回った。豊島は今春展の8割にとどまり、ティーンフォンも今春展実績には届かなかった。

 一方で、商談内容に満足するところが目立った。モリリンのブースには、生地内販の主力顧客に位置付けるネット通販ブランドが多数来場した。尾州産地で生産されるファンシーツイードや、中国生産の編み物が引き合いを受けていた。

 宇仁繊維は、新規顧客の来場者に恵まれた。「初日来場者数は250社と多かった」と、同社幹部は手応えを示した。

 豊島は、既存顧客が目立った。近藤紡績の「アメリカン・シーアイランド・コットン」を使った艶やかで柔らかいニット製生地や、高密度な生地を天日に干し、独特な風合いを付与する「サンエアリー」、日本製デニムなど、バラエティー豊かな提案で来場者を引きつけていた。

 4年ぶりの出展となったモナ・ニットのブースには、デザイナーズブランドの関係者が多数訪れた。尾州産地の自社工場や和歌山の協力工場で生産する意匠性のあるジャカード編みが注目されていた。

 ティーンフォンは、アパレルだけでなく、雑貨やインテリアなどの関係者と商談した。見る角度によって表情が変化する和紙使いの織物などが、好評を得ていた。

〈越で来春 繊維総合展/メッセフランクフルト香港〉

 【上海支局】服地と副資材の国際展示会「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス」の主催者、メッセフランクフルト香港は28日、2024年2月28日~3月1日の3日間、ベトナム・ホーチミン市のサイゴンエキシビション&コンベンションセンターで、繊維品の総合展「ベトナム国際アパレルファブリックス&繊維関連技術専門見本市」(VIATT)を初開催すると発表した。

 同展は、ベトナム貿易促進局(VIETRADE)との共催となる。展示面積は1万8千平方メートルで、出展社数は約500社、来場者数は約3万5千人を見込んでいる。