ごえんぼう

2023年08月24日 (木曜日)

 生産拠点の分散化が進んでいる。人件費が上昇している中国に代わり、ベトナムやインドネシア、ミャンマーなどが存在感を高めている▼軍がクーデターを起こして2年を経過したミャンマーだが縫製業の対日輸出は堅調のようだ。生産の主役は中国から東南アジアに移るのか▼繊維・ファッション産業では前述した国以外でも、タイやフィリピン、カンボジアといった国名が出てくる。サプライチェーン(供給網)が一段と広がり、取引量も増えている▼カンボジアの生産キャパシティーを調べていると、筆者の手違いで米菓(コメ加工品、せんべい類)の輸出先が示された。世界的なヘルシー志向の高まりで低カロリーのおやつである米菓が支持され、特に北米向けが堅調だ。ベジタリアンやあらゆる動物由来の食物を避けるビーガンも、米菓のおやつを楽しめる。話は大分それたが、カンボジアにある種のしたたかさを感じる。