八木〈香港〉/「リサイカラー」改めて訴求/4年ぶりインテキ上海出展
2023年08月23日 (水曜日)
【上海支局】ヤギの香港法人、八木〈香港〉は28日に開幕する生地展示会「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2023秋展」(インテキ上海)に4年ぶりに出展し、リサイクルコットン糸「リサイカラー」と、それを活用した「クローズドループ・リサイクル」の仕組みを訴求する。新規顧客の開拓を再開し、事業拡大に弾みを付ける。
リサイカラーは、中国の紡績工場でコンバーティングする裁断くずを使ったリサイクルコットン糸。リサイクル糸の販売に長年取り組んできたヤギの知見と、パートナー工場の原料調達力を組み合わせ、サステイナビリティーを求める欧米ブランドをメインターゲットに展開する。
近年は、顧客が自らのサプライチェーンの中で、リサイカラーの生産から織布・編み立て、縫製までを完結できるクローズドループ・リサイクルの仕組みを構築するケースが増えている。
ここ数年は米中対立の影響を受けつつも、大手スポーツブランドなどの欧米顧客向けで着実に実績を積んでいる。トレーサビリティーやクローズドループの仕組み、高品質のリサイクル糸などが、顧客から評価されている。
インテキ上海では、リサイカラーとそれを使った生地、製品を出展する。クローズドループ・リサイクルなどの強みを訴求し、新規顧客の開拓を図る。地場ブランドの開拓の可能性も探る。