三菱ケミカルグループ/沖縄市と資源循環で実証/生分解性樹脂使い紙コップ

2023年07月06日 (木曜日)

 三菱ケミカルグループは、沖縄市と連携し、資源循環型システムの実証実験を実施する。植物由来の生分解性樹脂「BioPBS」を使用した紙コップを回収、堆肥化する。堆肥は沖縄市内の緑化活動などに用いる計画だ。

 同市は、8月25日から行われる「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の開催地で、大会PRを目的に4万個のオリジナルデザインの紙コップを製作した。耐水性を付与するため、紙コップの内側にBioPBSが使われている。同樹脂は、自然界の微生物で水と二酸化炭素に分解される。

 今回の実証実験ではこの紙コップを使用する。使用済みの製品を琉球管理産業が回収・運搬し、共和化工と琉球大学が同大学内の施設で牛糞と一緒に堆肥化する。この取り組みで市内における資源循環を検証する。市と琉球管理産業が中心になって小学校での出前授業も実施する。