スタイレム瀧定大阪が出展/武漢で初開催/「インターテキスタイル展」

2023年05月25日 (木曜日)

 【武漢=岩下祐一】「武漢国際紡織生地・副資材博覧会」(インターテキスタイル武漢)が22~24日、湖北省武漢で初めて開かれた。インターテキスタイル展としては、上海、深センに続く3都市目となる。日系企業は、スタイレム瀧定大阪(大阪市浪速区)が出展した。

 武漢は内陸都市の中で、繊維産業が早くから発展してきた。綿紡績と織布、縫製が今でも盛んだ。1990年代には、“漢派”と呼ばれる武漢発のレディースブランドが人気になった。こうしたブランドは近年下火だが、一方でネット通販ブランドやデザイナーズブランドの新興勢力が台頭している。縫製工場の一部も、高級な生地を求めるところが出てきている。

 こうした背景の下、今回展が開かれた。122社が出展し、うち19社が日本、英国、イタリアなどの海外企業となった。日系企業は、成都などの内陸都市で市場開拓を強めるスタイレム瀧定大阪が唯一、出展した。

 初開催で、3月に開かれた「インターテキスタイル上海」が大盛況だったこともあり、出展者の同展への期待は大きかった。しかし、来場者数は低調に終わった。告知が不十分だったことや、上海展と会期が近いことなどを指摘する声が聞かれた。