『AFF大阪2023』出展企業ピックアップ (11~13日、マイドームおおさか)前/帝聖紡織品貿易〈上海〉/南通格麗絲進出口貿易/南通本音国際貿易/大連万林進出口

2023年04月05日 (水曜日)

 日本最大級のアパレルOEM/ODM展示会「AFF(アジア・ファッション・フェア)大阪2023」が11~13日、マイドームおおさか(大阪市中央区)で開かれる。出展約450社で、うち376社の関係者が来日し、対面の商談を行う。注目の出展社を紹介する。

〈帝聖紡織品貿易〈上海〉/カンボジア、安徽で生産〉

 編み物、織物製の機能性スポーツ、カジュアルウエアに特化するメーカー。上海に販売会社、安徽省とカンボジアに自社工場を置く。生地開発とQRが強み。

 顧客の国・地域別売り上げ比率は、日本90%、欧州5%、米国5%。昨年の日本向けの取扱高は、前年比15%減だった。今年は、スポーツやアウトドア、カジュアルの新規顧客を開拓し、挽回を図る。カンボジア工場の生産能力の拡大も予定する。

 今回展では、ポリエステル100%使いの抗菌、防水、透湿などの機能性生地を使った製品を出展し、価格訴求力をアピールする。

〈南通格麗絲進出口貿易/レディース訴求〉

 織物製レディースカジュアルが得意な貿易会社。協力工場は江蘇省にあり、難度の高い製品を南通の工場で技術指導しながら生産する。輸出に特化し、売り上げベースで日本が90%、欧州が10%を占める。

 日本の顧客は、30、40代向けの中価格帯のカジュアルブランドが多い。新型コロナウイルス禍後は円安も加わり、受注は芳しくない。生産難度の高い、小ロットの製品を手掛けることで、受注を維持している。

 今回展では、サステイナブルな天然素材を使った製品を打ち出す。市場にはない、新しい製品を一緒に開発する姿勢を持つ顧客との出会いを期待している。

〈南通本音国際貿易/メンズ開拓に注力〉

 織物、編み物製衣類の貿易会社。日本向けに特化し、小ロットから大ロットまで対応する。江蘇省南通と連雲港、安徽省などの約20軒の協力工場で生産している。

 顧客は、量販店や大手流通など。今年からメンズブランドの開拓に力を入れていく。顧客の価格要求が近年厳しくなっているため、生地開発に注力し、品質管理能力を高めることで受注を維持している。ミャンマーやカンボジアでの生産にも乗り出した。

 今回展では、メンズ向けのジャケットやシャツを打ち出す。防水、吸水速乾、熱絶縁などの機能性をアピールする。

〈大連万林進出口/ウインドブレーカー提案〉

 1996年創業のアパレルメーカー。遼寧省に9軒の自社工場を持つ。年産能力は2千万着。織物製、編み物製のメンズ、レディース、キッズを生産する。主力アイテムは、ウインドブレーカー、スキーウエア、ダウンウエア、デニムなど。

 輸出と内販の両輪で展開する。国・地域別売り上げ比率は、日本85%、欧米10%、中国内販5%。日本向け昨年取扱額は約1億ドル。日本市場の開拓のために、環境配慮型素材や機能性生地使いに注力している。ミャンマー進出も視野に入れている。

 今回展では、得意のウインドブレーカーやスキーウエアなどを出展する。