「インターテキスタイル上海」の日系合繊各社/サステイナブル素材訴求/南通帝人が独自ブランド初披露

2023年03月31日 (金曜日)

 28日から中国・上海の国家会展センター〈上海〉で開催されていた「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2023春」が30日、閉幕。

 日系合繊メーカー各社はサステイナブル素材使いの織物と編み物を訴求した。中国では地場ブランドが、サステイナビリティーへの関心を高めつつある。南通帝人は、独自開発したリサイクル原料使いの素材ブランド「モノフレックス」を初公開した。リサイクルポリエステル100%を使用した織物で縦方向・横方向ともに快適なストレッチ性を持つ。ポリエステル単一成分のため、使用後のリサイクルが容易なことなどを訴求した。植物由来原料を一部使用するPTT繊維「ソロテックス」の織物と編み物もアピールした。

 東レの南通法人、東麗酒伊織染〈南通〉は、バイメタル構造のポリエステル長繊維使い織物「プライムフレックス」を前面に打ち出した。複合加工糸を使い、天然素材調の表面感を持つ同織物の新開発品も提案した。

 旭化成アドバンスは、キュプラ繊維「ベンベルグ」のアウター向けと裏地向けの織物、編み物を中心に出展した。ベンベルグが植物由来のサステイナブル素材で、海水中の生分解性を保証する国際認証を取得していることなどを訴求した。

 三菱ケミカルは、トリアセテート繊維「ソアロン」の環境優位性をアピール。持続可能な形で管理された森林の木材を使用し、各種環境認証も取得していることなどを紹介した。