「インターテキスタイル上海」/初日商談数が過去最高水準/ジャパン・パビリオン大盛況

2023年03月30日 (木曜日)

 日系企業21社が出展する「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2023春」の「ジャパン・パビリオン」は開催初日の28日からにぎわっている。新型コロナウイルス禍の影響を受け、1年半ぶりとなった反動が表れた。

 初日は、開場とともに多くの来場者が訪れ、昼過ぎにピークを迎えた。ジャパン・パビリオンの通路は多くの人で埋まり、身動きが難しいほどだった。その後も人波は途切れず、午後5時を過ぎても商談が続き、商談件数が過去最高になる出展者が多かった。

 人気ブースの一つになった宇仁繊維は、ジャカードとプリントの日本製織物が引き合いを集めた。ポリエステル使いの花柄のサテンが特に人気だった。「ブースに足を踏み入れた来場者数は1500人は下らなかった」と、同社スタッフは話した。

 双日ファッションは、ネット通販ブランドの顧客を意識し、日本製と中国製の備蓄品を訴求した。商談件数は300社弱で、過去最高を更新。「既存顧客がようやく戻ってきた。初日の既存顧客数は、コロナ禍前の19年水準並みだった」と同社関係者は話した。

 植山織物のブースもにぎわった。「アイシクル」や「JNBY」など、中国の大手レディースブランドの購買責任者の姿も見られた。「来場者が多くて驚いた」と同社幹部は述べた。