インターテキスタイル上海春展/日系出展者 機能性とサステ訴求へ/28日から

2023年03月14日 (火曜日)

 【上海支局】服地と副資材の国際展示会「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2023春展」が、28~30日に国家会展中心〈上海〉で開かれる。日系出展者が集まる「ジャパン・パビリオン」(主催¥文字(':'+Vdir)日本ファッション・ウィーク推進機構)では、機能性とサステイナブル素材使いの生地の打ち出しがメインになりそうだ。

 サンウェルの今回展のテーマは、「サンウェル流SDGs~小さなことからコツコツと~」で、エコとファッションを両立した生地を前面に訴求する。その一つ「リフラックスシリーズ」は、麻調のナチュラル感と清涼感のある風合いで、シワになりにくく、毛羽も出にくい。組織は幅広いバリエーションを取りそろえる。

 モリリンは「エコロジー&機能性」をテーマに、中国で開発した機能性生地や日本製の備蓄品、それらを使った製品をアピールする。目玉のバックカット薄地織物は、強いハリ・コシ感と、ラメ糸による程よい輝きを持つ。

 アダストリア ナチュラルナイントレーディング上海は、サステイナブルな超長綿とポリエステル長繊維を使ったシルキータッチのブロード「ミューリス」などを出展する。

 各社のこうした打ち出しの背景には、地場ブランドが機能性に加え、サステイナビリティーにも関心を高めていることがある。

 新型コロナウイルス禍後は、ネット通販シフトがさらに進み、短納期・小ロットのニーズが拡大している。備蓄品を展開する生地商社の出展者に追い風が吹いている。