菅公学生服調査レポート/性差ないスタイルに支持/LGBTQへの制服の配慮は
2023年03月08日 (水曜日)
菅公学生服はこのほど、「“ジェンダーレス制服”とセーラー服」をテーマに、制服による性的少数者(LGBTQ)への配慮の現状や、制服のスタイルなどについて調べた。調査対象は全国の中高生1400人。
制服によるLGBTQの生徒への配慮について調べたところ、「制服による配慮はされている」と答えたのは全体で53・0%だった。中学校が44・7%、高校が55・5%で、高校の方が、配慮が進んでいることが分かった。一方、「制服による配慮はされていない」との回答も全体で22・5%あった。
「LGBTQの生徒への制服の配慮として良いと思うスタイル」について聞いたところ、「スカート・スラックス・リボン・ネクタイなど男女性別に関係なく制服を自由に選べるようにする」が全体で50・1%と最も多かった。次いで「女子のスラックス制服採用」(全体の48・6%)、「カーディガンやベストなど男女性別に関係なく着用できるアイテムの採用」(同37・5%)などが挙げられた。
性別に関係ない制服や女子スラックスを良いとする回答は、女子の方が突出して多い傾向が見られた。
セーラー服とスラックスを組み合わせた制服スタイルのイメージでは、「かわいい」(全体の28・1%)や「動きやすそう」(同25・1%)など肯定的な意見が見られる一方、「ださい」(同19・1%)、「かわいくない」(同16・9%)といった否定的な意見も一定数あった。
これまで詰め襟とセーラー服の採用比率が高かった中学校では近年、LGBTQへ配慮する流れで、性差を感じさせないブレザーへ制服を刷新する動きが全国的に広がっている。