三菱ケミカルG/25年度EBITDA6千億円へ/売上収益も上方修正

2023年03月01日 (水曜日)

 三菱ケミカルグループ(G)は、2021~25年度までの経営方針「フォージング・ザ・フューチャー 未来を拓く」の財務目標を修正した。コスト構造改革などが進展していることから、当初25年度の目標としていたEBITDA(利払い・税引き・償却前損益)5400億~5600億円を約6千億円に引き上げた。売上収益も3兆3750億円(当初3兆円)に上方修正している。

 5カ年の経営方針では「市場の成長性、競争力、サステイナビリティーにフォーカスしたポートフォリオ」「グループ全体におけるコスト構造改革」「分離・再編し、独立化を進める事業」「スリム化、デジタル化、エンパワーメント」「戦略的なキャピタル・アロケーション」の五つを重点施策として、企業価値の最大化に取り組んでいる。

 今回、経営方針に基づく成長や利益率拡大に向けた実行計画を策定するとともに、グループ全体のコスト構造改革の進展を踏まえて財務目標を修正した。このうちコスト構造改革は25年度までに約1350億円を計画していたが、主要施策の実施によって22年度と23年度で合計800億円超を達成する見込み。

 最終年度の財務目標は、売上収益とEBITDA以外も再設定。コア営業利益を約3650億円(当初3500億~3700億円)、EBITDAマージン約18%(18~20%)、一株当たり純利益のEPSを約143円(125~145円)などとした。