インドトレンドフェア/衣料・HFで60社超出展/1月に第3回冬展

2022年12月28日 (水曜日)

 インドのアパレルとホームファッション(HF)の展示商談会「インドトレンドフェア東京2023」が、来年1月11~13日に都立産業貿易センター・浜松町館(港区)で開かれる。日印国際産業振興協会が、インド政府繊維省と在日インド大使館の後援を受けて催す。

 今回は3度目となる冬展。インド各地の有力企業60社以上の商材が集結する。欧米の大手ファッションブランドの既製服や刺しゅう、アクセサリーの製造を請け負う企業が、自国だけでなく、欧州やアジアの影響も受けたファッションと生活文化を発信する。

 注目は、環境や人権などに配慮したエシカル(倫理的な)商品や、同国の強みである伝統的な職人技とIT技術を融合させた商品だという。

 オーガニックコットンやオーガニックシルクなど天然素材を生かしたもの、リサイクルの思想・素材・技術を取り入れた製品などで持続可能性を追求する。インドの伝統的な手織りや手染めなどを保全する企業、女性の教育・自立・収入増加を支援する企業、フェアトレードを推進する企業も増えてきた。

 同国繊維産業は「メイク・イン・インディア」を公約に掲げるモディ政権下、最重要産業の一つに位置付けられている。EPA(経済連携協定)で繊維品目に対する関税が撤廃されたことで、日本企業の発注先、仕入れ先、生産拠点としても注目される。

 そうした動きを促進するため、同展ではインドテキスタイル産業の「ビジネス動向と発展」に関する多様なセミナーも実施。ニッセンケン品質評価センターの安藤健専務理事も登壇し、ニッセンケンによる同国での品質向上のための活動について紹介する。「インド生産に興味はあるが、具体的に何ができるか知りたい」「インドでの品質管理を強化したい」などの声に応える。