菅公学生服/新物流センター完成/個人宅配と即納体制の構築を
2022年12月07日 (水曜日)
菅公学生服は12日、岡山県倉敷市の児島地域内に新設した物流センター、「児島ロジセンター」の稼働を始める。投資額は約13億円。同社としては6カ所目の物流センターとなる。今後増加が見込まれる個人宅配の対応強化に加え、即納体制の構築を目指す。
同センターは鉄骨3階建てで、延べ床面積は1万735平方メートル(1階:3738平方メートル、2階:3593平方メートル、3階3403平方メートル)となる。今年3月に着工し、今月に竣工(しゅんこう)。今月3日に開所式を開いた。
関西、中四国地域の学生衣料を主に取り扱う。受注データに基づいて個人宅配向けの商品のセット組ができる自動装置や小型の無人搬送機、裾上げや刺しゅうなどの2次加工設備もそろっている。従業員数は約20人で、繁忙期には約100人が働く。尾﨑茂社長は「質の高い商品を顧客に一刻も早くお届けできる物流センターにしていきたい」と述べた。
学生服業界では近年、性的少数者(LGBTQ)へ配慮する流れから、中学校を中心に制服のブレザー化が急速に進んでいる。モデルチェンジが増えるほか、細やかな配送体制が求められる中、大手学生服メーカーは物流倉庫を拡充している。明石スクールユニフォームカンパニーは今年4月、山口県宇部市に新物流施設を完成させ、8月から本格稼働を始めている。トンボは今年7月、茨城県笠間市で「東京物流センター」の建設を開始。来年7月の竣工を予定する。