『AFF O&O 2022 ウィンター』出展企業ピックアップ(7~9日、東京ビッグサイト)(4)/喜臨門家具/淮安絹之紡紡織/鶴山天鷹制衣/安美橋(南宮)羊絨制品/南通瑞琦進出口(リッチ)

2022年12月06日 (火曜日)

〈喜臨門家具/ベッドメーカーの先駆け〉

 1984年創業の中国ベッドメーカーのパイオニア。「人々の健康な睡眠の実現」を使命とし、研究開発に注力している。ベッドのほか、マットレスやソファも生産する。

 国内外に九つの生産拠点を持つ。製品は70以上の国・地域で販売されている。国内に4千店以上の販売店を有し、国の施設や外資系高級ホテルへの納品実績も豊富だ。

 日本市場の深耕のために初出展する。マットレス、ベッドのほか、道具なしで簡単に組み立てられる「DIYベッド」や、折り畳み式ソファーを出展する。

〈淮安絹之紡紡織/「ミルク繊維」の寝間着〉

 2021年に設立された編み物製衣類メーカー。寝間着をはじめ、ホームウエアやトレーナーなどを生産する。

 自社工場の建物面積は5千平方メートルで、70人の縫製工を擁する。輸出が主力で、売り上げ全体の9割を占める。輸出先は米国が中心。中国内販では自社ブランドを展開する。

 日本向けは多くないが、将来大きく育てたい意向を持つ。今回展では、手触りがよく表面がサンゴ調の「サンゴベルベッド」や、牛乳の成分を練り込んだ「ミルク繊維」使いの寝間着をアピールする。

〈鶴山天鷹制衣/欧州スポーツブランド展開〉

 機能性スポーツ、アウトドアウエアのOEM企業。自社工場で中高級ゾーンの織物製と、編み物製の衣類を生産する。メインは輸出で、欧米向けが6割を占める。

 OEM事業のほか、欧州のスポーツブランド「ジムシュテルン」と「オスマンティ」のライセンス展開も手掛ける。このほど、ジムシュテルンの中国内販に乗り出した。

 今回展で、2ブランドの日本展開のパートナーを探す。コーヒーかすを再生ポリエステルに分散させた機能性繊維「S・カフェ」を使った、ジムシュテルンのコートなどを訴求する。

〈安美橋(南宮)羊絨制品/高級カシミア製品の老舗〉

 前身から数えると創業から80年超の高級カシミア製品メーカー。カシミアやウール、ラクダの毛糸を使ったスカーフ、マフラー、ショールを生産する。年産規模は生地約40万メートル、マフラー約20万枚。

 工場は、ドイツとイタリアの最新設備を導入。内販と輸出を展開している。輸出先は米国、カナダ、イタリア、フランス、韓国など。売り上げ比率は内販2、輸出8だ。

 初出展の今回は、高級素材を使い、伝統工芸と最新技術を融合して生産する各種製品をアピールする。

〈南通瑞琦進出口(リッチ)/対日カジュアルに特化〉

 日本向けの製品に特化する商社。製品はカジュアルレディースが中心で、各種生地の提案ができる。

 従来は商社経由の商売がほとんどだったが、ここ数年ブランドと直接貿易を始めた。新型コロナウイルス禍後の商況は芳しくない。今年は円安の影響も大きい。そのため、中高級ゾーンの製品開発と小ロット対応の体制づくりを急いでいる。

 今回展は、春夏向けの生地と製品を出展。生地は、再生繊維やアセテート繊維使いを打ち出す。製品は、デザイン性を追求したカジュアルウエアをアピールする。