『AFF O&O 2022 ウィンター』出展企業ピックアップ(7~9日、東京ビッグサイト)(1)

2022年12月01日 (木曜日)

 日本最大級の中国繊維・アパレル製品展示会「AFF O&O 2022 ウィンター」が7~9日、東京ビッグサイト(東京都江東区)南1、2ホールで開かれる。出展者数は500社で、うち300社の関係者が来日し、対面の商談を行う。注目の出展社を紹介する。

〈嘉興好友時装/ニットと布帛の組み合わせ〉

 2007年に設立されたアパレルメーカー。ニット製と布帛製の生産ラインを持ち、双方を組み合わせた製品を得意とする。

 浙江省嘉興にある自社工場の年産能力は、50万着。ファッションブランドがメイン顧客で、スポーツやカジュアルなどもある。日本向けは、商社の顧客が中心で、ブランドとの直貿も一部手掛ける。「日本市場向けは成長段階。ニット、布帛製ともに伸ばしたい」と同社関係者は話す。

 今回は、編み立てと原料で差別化し、独特のフォルムを表現したレディース向けセーターを打ち出す。ニットと布帛を組み合わせた製品もアピールする。

〈帝聖紡織品貿易〈上海〉/機能性スポーツウエア訴求〉

 ニットと布帛製の機能性スポーツ、カジュアルウエアに特化するOEM・ODM企業。上海に販社、安徽省とカンボジアに自社工場を置く。カンボジア工場は20年に設立し、現在は600人体制だ。

 強みは、生地の開発能力の高さとQR、製品のデザイン力。創業以来、日本向けを手掛け、現在は売り上げ全体の9割を占める。大手商社との取り組みが中心で、メインアイテムはスポーツウエアだ。学生服やユニフォームの新規開拓も検討している。

 今回展では、涼感や保温など機能性を有した衣類を訴求する。

〈厦門揚力製衣/ガードルショーツを前面に〉

 1998年創業のインナー専業メーカー。ガードルショーツ、肌着・キャミソール、紳士ショーツ、ボディースーツなどを生産している。従業員数約700人で、福建省厦門市の自社工場の月産能力は74万枚。

 強みは、開発から生産、検品までの生産管理システムが、長年の経験に基づいてシステマチックに構築されていることだ。メイン顧客は欧米ブランドと日本の商社。日本向けは円安などの影響を受け、ここ数年はかんばしくない。

 今回は、ガードルショーツやカップ付きインナーなどの得意アイテムを前面に打ち出す。

〈紹興藍色澎湃時装/差別化したTC使いシャツ〉

 2001年に設立して以来、製販一体でメンズシャツを手掛けている。織布は浙江省紹興市に置く自社工場と協力工場、縫製は紹興や広西チワン族自治区の協力工場で行う。

 創業から10年近く、欧米向けを展開した。2010年以降は、安定的な受注が期待できる日本向けに特化している。現在の顧客はメンズ専門店が中心だ。

 今回展では、TC(ポリエステル綿混織物)使いの2アイテムを訴求する。一つはツイルシャツで、起毛素材のソフトで快適な肌触りが特徴。もう一つは薄手・軽量のサッカーシャツで、撥水、静電防止などの機能を付加できる。