東レ/防水透湿生地を再構築/三つのカテゴリーで展開
2022年11月22日 (火曜日)
東レは、スポーツ用途などで展開している防水透湿生地「ダーミザクス」のリブランディングを実施する。防水透湿性を持ったラミネート生地と定義した上で、高い防水性を持つタイプとストレッチ性などを兼ね備えるタイプ、通気性を併せ持つタイプの3カテゴリーに分ける。24秋冬物からカテゴリーに応じた新素材を投入する。
リブランディングは、ダーミザクスを防水透湿素材の主ブランドと位置付けるとともに、さまざまな用途に最適な生地を分かりやすく提案するのが狙い。多様な膜素材を使って防水透湿性を付与したラミネート生地と定義し、選べる防水性レベルや透湿性、非フッ素対応、耐久性、植物由来などの特徴を付与する。
「ダーミザクスプロテクト」は、マリンスポーツやフィッシングなどの高い防水性を必要とする用途に向けた高耐水圧タイプ。非フッ素高耐久微多孔ポリウレタンタイプを新規に打ち出す。ストレッチ性と防水性、透湿性をバランスよく実現したのが「ダーミザクスバランス」。ゴルフ用途などを想定する。
「ダーミザクスブレス」は防水性を持ちながら高い透湿性と通気性を併せ持つ。軽量の素材バリエーションもそろえ、ランニングやサイクリング用途で訴求する。ナノファイバーシート適用タイプも新投入する。
新規開発品は24秋冬物から提案開始を予定し、2023年度に250万メートル、25年度に400万メートルの販売を計画している。