菅公学生服・スクールスポーツ/自社ブランド提案に注力/バリエーション拡充し

2022年11月18日 (金曜日)

 菅公学生服はスクールスポーツ事業で、「カンコープレミアム」など、自社ブランドの提案に力を入れている。カラーや生地など、ニーズに対応しながら商品のバリエーションを拡充し、採用校の獲得につなげる。

 自社ブランドではカンコープレミアムが好調。生地に大手素材メーカーと開発した「グランガード」を採用しており、薄いながらも高い防風性を持つ機能性とともに高級感のある生地の風合いが評価を得ている。新たに打ち出した新色のグレーや、軽量性を維持しつつも従来のグランガードに比べて肉厚な生地「モアヒート」も好評だ。

 同ブランドは今春の入学商戦で約100校の新規採用校を獲得し、累計採用校数は約400校となった。引き続き受注は好調で、来春の新規採用校も先月末時点で約100校を見込むまで進んでいる。

 シンプルなデザインが特徴の「カンコーノームコア」では今春にコンパクトに持ち運びできるポケッタブル仕様を追加。「カンコー×ファイテン」では、ファイテンの独自技術のアクアチタンの効果とともに、視覚的にもリラックス効果を与える青色を基調としたウエアを訴求している。

 今後も自社ブランドを軸とした提案に注力する。勝山裕太営業本部企画推進部スポーツ企画推進課長は「自社ブランドでターゲットを明確にし、商品計画も見直す」と話す。グランガードを採用するカンコープレミアムは落ち着いたデザインのため、主に高校をターゲットにしていた。これを中学校へも広げるため、明るめの色の生地を拡充することも計画する。

 来春からは製薬業のDR.C医薬(東京都新宿区)と共同開発した、花粉と臭いの悩みを和らげる体操服の提案も始める。花粉の中のタンパク質や、臭いの元になる不衛生タンパク質を分解する同社の「ハイドロ銀チタン」を生地に付与し、衣類に付着した花粉の室内への持ち込みを軽減させて、気になる臭いも防ぐ。先月に東京で開いた展示会で披露した。勝山スポーツ企画推進課長は「反応も良かった」と話す。