カネマサ莫大小/代官山で初の生地個展/海外初の製品展も

2022年10月31日 (月曜日)

 丸編み地製造のカネマサ莫大小(和歌山市)は11月1、2の両日、東京都内で開く初の生地個展「カネマサ莫大小 素材展」を皮切りに新作コレクションを披露し、豊富な特注糸も駆使した自社生地ブランドを国内外で訴求する。23秋冬向けを中心に一部春夏向けもそろえる。来年1月には海外製品展へ初出展も控える。

 素材展の軸はスビン綿のオリジナル特注糸「スビンオーガニック」使いの生地。薄地から中肉までレディースを中心に訴求する。サステイナビリティーの潮流に乗って特注糸「スビンリサイクルオーガニック」に注目が集まる中、「国内でオーガニック仕様のスビン綿それ自体が極めて希少」(百間谷和紀社長)として独自原料使いの高品位ジャージーを改めてPRする。

 織物同様のシルエットが出せるハリ感、ストレッチなど編み地の快適性を兼備するハイゲージジャージ「マルデオリ」も新作を披露。「著名アパレルに生地ブランドとしての認知も広がり、素材面でも絶えず開発を続けてきた。新規顧客にも“進化”を実感してほしい」と意気込む。会場は東京都渋谷区恵比寿西「代官山ホワイトルーム」で両日とも午前10時から。1日は午後7時、2日は午後6時まで。

 同社は海外訴求にも引き続き取り組む。2月には継続出展するミラノ・ウニカ、プルミエール・ヴィジョンの両生地見本市にブース出展を控えるほか、1月末にフランス・パリで開催される製品展示会「マン/ウーマン」に自社製品ブランド「カネマサ」で初出展する。