菅公学生服/花粉、臭いの悩み和らげる制服/3年間で100校の受注めざす

2022年10月21日 (金曜日)

 菅公学生服は20日、都内で製薬業のDR.C医薬(東京都新宿区)と共同開発した花粉や臭いの悩みを和らげる新製品「花粉の中のタンパク質を分解する制服・体操服」を発表した。業界初と言う。来春から営業提案に着手し、3年間で100校の受注を目指す。

 花粉の中のタンパク質や臭いの原因となる不衛生タンパク質を分解するDR.C医薬のハイドロ銀チタンによるクリーン技術を採用。ブレザー、スラックス、スカート、ジャージー、シャツの生地に、それぞれ特殊技法でハイドロ銀チタンを塗布することで効果を得る。

 効果の持続性を検証するため、洗濯実験を制服生地で30回、ジャージー、シャツの生地で各50回実施した結果、花粉の中のタンパク質低減率はそれぞれ87・7%、94・1%、99・0%と、洗濯をしていない場合の99・6%と比較して大差ないことが確認されている。開発には約3年を費やした。

 来春から、制服、体操服製品として2024年度の中学・高校新入生を対象に訴求していく方針。一般的な制服と比較すると、販売価格は若干上がるものの、できる限り抑えていきたいとする。