特集 介護・メディカルウエア(3)/機能性で体の負担を軽減/アイテム編/セロリー/明石SUC/KAZEN WLD/トンボ
2022年09月29日 (木曜日)
〈抗ウイルス機能で訴求/セロリー〉
セロリー(岡山市)は介護向けブランドの「アイフォリー」で、抗ウイルスなどの機能を持つハイブリッド触媒「ティオティオプレミアム」加工の商品を充実させている。
12月から新たにカーディガンを導入する予定で、上から下までティオティオプレミアム加工した商品がそろう。新型コロナウイルス禍の影響で、清潔・衛生のニーズが高まり、「大きな武器」になっている。
高伸縮性素材を使ったパンツ「動(うご)パン」の提案も強めている。パンツを重視しない介護施設もあるが、作業時の動きやすさの重要性を改めて前面に打ち出す。
ポロシャツの右胸に、スラッシュ縦ポケットを付ける仕様は、首に掛けた携帯電話を入れるのに適している。携帯電話の落下防止になるとして顧客から好評を得ており採用する品番を増やす予定だ。
〈多機能素材の販売堅調/明石SUC〉
明石スクールユニフォームカンパニー(岡山県倉敷市)は、「ルコックスポルティフ」でシルキートリコットシリーズの販売が堅調に推移している。従来のトリコットよりも薄く透けにくい特徴を持つ。形状安定性に優れるほか、吸水速乾性、ストレッチ性、接触冷感性、制菌性、帯電防止の機能も持つ。
チュニック「UQW1056」は、マスターパターンを二つ用意するダブルマスターを採用しており、幅広い体形に対応する。胸元の開きを浅く設計し、袖口にゴムシャーリングを入れるなどの仕様によって、作業時に周囲の視線が気にならない。2重ポケットや、ネームホルダー用のループなど、各所に便利なデザインを施した。シルキートリコットを採用したパンツも展開。セットアップで着用できる。
ルコックのブランド誕生から140周年を機に刷新したブランドロゴも好評を博している。
〈動作をスムーズに美しく/KAZEN WLD〉
KAZEN WLD(東京都千代田区)は、「カゼン」ブランドの「4ディメンション モーションカッティングシステム ウィズ リアン」シリーズで、体の動きとシンクロするカッティングテクノロジーを採用。
従来のカッティングを超えた「動体裁断」は、衣服の動きやすさを追求した同社が誇る衣料設計システム。皮膚や筋肉の多様な動きにシンクロし、関節の動きやすさや皮膚の伸縮を妨げず、動作をスムーズかつ美しくサポートする。
働き方や院内での意識改革につながる日勤と夜勤のウエアの色分けや、職種や担当科などの識別、さらにはジェンダーレスにも対応したユニフォームとなっている。
〈スポーティーなニットシャツ/ナガイレーベン〉
ナガイレーベンは、「プロ・ファンクション」ブランドからスポーティーですっきりとしたデザインのニットシャツを展開。
身頃と袖が袖下で一体化したエアーアームカットを搭載したことで、腕は上げやすく、裾はめくり上がりにくくなり作業時もスムーズな動作が可能となる。ポリエステル95%、キュプラ5%で、着用時の爽快感を高める素材を採用。カラーはネービーとピンク、ネービーとターコイズ、ピンク、ブルーをそろえる。
〈“清涼”“軽量”“伸縮”備える/トンボ〉
トンボはベースブランドの「KIRAKU」(キラク)と、「YONEX」(ヨネックス)の2ブランドからエアータッチシリーズを打ち出す。
今春に先行発売した、ヨネックスのエアータッチスクラブシリーズが酷暑対策商品として好調だったことから、エアータッチシリーズとしてシリーズ化。アイテムを拡充し、酷暑対策のニーズへ応える。
同シリーズは“清涼”“軽量”“伸縮”を備えることが特徴。介護スタッフの働きやすさやパフォーマンスの向上をサポートする。
アイテムはスクラブ、ケアスクラブ、パンツ(メンズ、レディース)をそろえる。いずれもポリエステル100%の生地を採用する。
前期(2022年6月期)は病院でヨネックスブランドの採用が増えた。今期は同ブランドで大幅な商品拡充を予定しており、病院でのシェア拡大を目指す。