日系商社7社/上海で合同巡回展始まる/初日はやや低調

2022年09月01日 (木曜日)

 【上海支局】サンウェル、双日ファッション、植山織物、桑村繊維、豊島、タキヒヨー、清原のの上海法人7社は8月30、31日、上海市内で合同展を開いた。上海を皮切りに、杭州(浙江省)、広州(広東省)、深圳(同省)、北京、成都(四川省)を約3カ月かけて巡回する。市況低迷を受けたのか、初日の客足はやや低調だった。

 合同展は2020年10月から始めた。“オールジャパン”で訴求することで集客力を高めるのが狙いだ。今年は3月初旬にアモイ(福建省)で合同展を開いたが、その後新型コロナウイルス禍を受けた上海などの都市封鎖で、他都市での展示会は延期を余儀なくされた。今回展は、6カ月弱ぶりの開催となる。

 生地商社の出展社からは「(初日の)来場者は去年より少ない」などの声が聞かれた。一方、今回初出展のタキヒヨー上海法人は「30社強と商談できた。想定以上の集客」と健闘した。「(生地の大型展示会の)インターテキスタイル上海に比べ顧客の精度が高く、効果がある」と話す出展者もいた。

 中国のアパレル市況は、景気低迷が響き振るわない。特に都市封鎖した上海周辺のブランドで苦戦するところが目立っている。「(それに比べ)深圳などの華南エリアの顧客は健闘している」(生地商の出展者)との見方がある。