豊島/フェムテック拡大へOEM/自社製品のノウハウ生かす

2022年08月10日 (水曜日)

 豊島は、女性の悩みに先進的な技術を用いた製品やサービスで対応するフェムテック・フェムケアの展開を広げる。自社製品「Hogara」(ホガラ)を立ち上げて販売しているが、アパレル企業や異業種のOEM・協業も増やす。自社製品提案で得た消費者の声などを商品開発に生かす。

 ホガラは、同社の女性メンバーがプロデュースする、心地よい毎日のためのブランド。「吸水型サニタリーショーツ」、繊維原料に極小セラミックス粉末を配合した蓄熱保温の「セルフレイム」を使用したアイテムなどを販売している。分散型インターネットのWeb3・0の取り組みにも挑戦している。

 商品ラインアップも充実しており、女性のライフスタイルを「通常」「スポーツ」「睡眠」の三つの角度で捉えて提案。その一つが「パワーバックインナー」で、骨盤を基準に標準姿勢に矯正するという発想から生まれた。腰から脇にかけて後身頃が前身頃より幅が狭い設計などを採用している。

 第三者機関で人体生理計測を行ったところ、パワーバックインナーを着用して歩行すると筋肉活動効率がアップしたことが分かったほか、歩行時の前かがみの姿勢が改善したという。足を固定して5㌔の荷物を移動させる人体生理計測でも良好な結果が得られた。

 そのほか、セルフレイムを使った敷パッドや枕、就寝時に着用するカップ付インナー、着圧靴下といった商品もそろえる。「フェムテック・フェムケアに関するノウハウを蓄積している段階」とした上で、今後は、ホガラはもちろん、OEMを拡大する。「フェムテックの本来の意味で言えば業種は関係ない」と捉え幅広い企業と取り組む。