英「ソアノール」年産3万9千トンへ/三菱ケミカルグループ

2022年08月05日 (金曜日)

 三菱ケミカルグループは食品包装材などに使われるエチレン・ビニルアルコ―ル共重合樹脂「ソアノール」で、英国で年産2万1千トン分の設備を増強することにした。2025年7月からの稼働を計画する。

 ソアノールは高いガスバリア性を有しており、食品包装材として用いることで食品の風味や品質を長持ちさせ、食品廃棄物の削減に貢献することができる。

 ソアノールと同社グループのリサイクルレジン「ソアレジン」を組み合わせた多層フィルムはリサイクル性の向上が認められている。

 環境配慮型製品へのニーズの高まりを受け、ソアノールの需要は世界的に拡大しており、今後も堅調な伸びが見込まれる。

 そのため、英国での生産能力を年産1万8千トンから同3万9千トンに引き上げることを決めた。日本では同1万トン、米国では同4万1千トンへ引き上げる。