東レ・オペロンテックス ライクラ事業/新たに再生「グリーンタイプ」/ポスコンも視野にOPTグリーンプロジェクト

2022年06月14日 (火曜日)

 東レ・オペロンテックスはかねて保有していたリサイクル技術で生産するポリウレタン弾性糸の第1弾「ライクラファイバー・グリーンタイプ」の本格販売を2022年度下半期から開始する。第2弾として、顧客の工場で発生し廃棄対象となるロス糸・生地のプレコンシューマリサイクルの実施を計画しており、最終的には使用済み製品のポストコンシューマリサイクルもにらみ、これらに関する特許出願を終えた。

 サステイナブルへの関心が高まる中、同社は環境保全・負荷低減のためどのように取り組むかを検討してきた結果、“繊維to繊維”の水平リサイクルが廃棄物の発生を最小限にとどめる最も望ましい方法と判断し、それを推進するための取り組み「OPTグリーンプロジェクト」をスタートさせた。

 第1弾として工場内で発生し廃棄対象となるロス糸を原料の一部に使用するライクラファイバーを下半期からグリーンファイバーとして販売することにした。

 生産銘柄は全繊度で物性は従来品と変わらない。要望に応じて同社発行の「リサイクル原料使用証明書」を提供する。グリーンタイプが一目で分かるよう、ケースラベルのデザインを変更する。ハングタグの提供も検討している。