ベトナム/賃料値上げに店主ら抗議/ホーチミン織物市場で

2022年06月09日 (木曜日)

 ベトナム南部ホーチミン市5区にある市最大の織物市場、ダイクアンミン市場で賃料の大幅な引き上げに抗議するため、出店者たちが地方税務局に営業の停止を申し出る騒ぎになっている。6日付「VNエクスプレス」が伝えた。

 市場を管理するサイゴントレーディング・サービス社(サトラセコ)は3月末に市場内の各店舗に値上げを通知。今年後半と来年初めの2回にわたり賃料を50~130%引き上げるとともに、3カ月分の賃料を預かり金(デポジット)として要求すると発表した。支払いに応じない店舗との賃貸契約は破棄されるという。

 同市場で32年にわたり営業している店主によれば、10~30%の値上げは過去にはあったが、今回のような大幅な値上げは初めて。値上げやデポジットの支払いに応じれば、来年以降は赤字になるという。

 サトラセコの通知を受けて、出店者の代表は、地域の人民委員会に不服申し立てを送付。人民委は5月4日、店主たちの経営状況は新型コロナウイルス禍からの回復途上にあることから、値上げを2023年1月以降に延期するようサトラセコに提案していた。

 一方でサトラセコのファム・テ・ハン社長は、値上げ後の賃料は市場の適正価格だと主張しており、デポジットも民法の規定にのっとったものだと説明している。同社によると、通知を出してから各出店業者との議論の場を設け、値上げの理由を説明したが、議論に応じない出店業者もいたと言う。

[NNA]