北高/幅広い提案で紳士拡販/アウトドア向け生地も

2022年06月07日 (火曜日)

 生地商社の北高(大阪市中央区)は、23春夏の紳士市場にアウトドア用途を意識した生地を打ち出す。11号帆布に難燃性を付与するなど、強度と機能性を付与した。同シーズンに向けては明治時代の絵師の作品を現代風にアレンジした生地も投入するなど、幅広い打ち出しで販売拡大を狙う。

 春夏シーズン向けの提案ではシャツやショートパンツ用途を中心とした提案を主体としている。23春夏も植物をモチーフにデザインしたプリント生地などをそろえているが、市場が拡大しているアウトドア分野に向けた生地もラインアップに加えている。

 そのアウトドア分野に向けては、しっかりとした肉感を持ち小物・雑貨からアウターまで幅広い用途で用いられる11号帆布をベースに、難燃性を付与した。26以上で難燃性が認められるLOI値も30まであるとしている。

 意匠性の高い生地では、明治時代の絵師・長谷川契華の作品「契花百菊」を現代の図案家が再現した柄を提案。ビンテージの和柄アロハとは異なる雰囲気を付与している。そのほか、リバティジャパン(東京都渋谷区)との協業による生地、サステイナビリティーに応じた生地も提案する。

 同社の紳士用生地の販売は備蓄機能などが評価を得て堅調に推移している。国内外で販売拡大に取り組んでおり、海外ではフランス・パリの「プルミエール・ヴィジョン」や米国の「LAテキスタイル」への出展、イタリア・ミラノの「ミラノ・ウニカ」での「JOB plus」への参加などを行う。