豊島「マイウィル」/機能素材の開発・提案強化/サステ関連と並ぶ商品群に

2022年06月07日 (火曜日)

 豊島は、機能素材の開発、提案を強化する。持続可能なライフスタイルの実現に向けた企業ステートメント「MY WILL」(マイウィル)に、新たなカテゴリー「FUNCTIONAL MATERIALS」(ファンクショナル・マテリアルズ)を設け、品ぞろえの拡充を図る。

 マイウィルには、地球環境に配慮した持続可能な素材の開発を推進する「サステイナブル」、スマートウエア商品や3次元(3D)CGを活用したサービスを提供する「テクノロジー」という二つの枠組みを設け、それぞれの事業を展開してきた。ファンクショナル・マテリアルズを加えることで、素材提案の幅を広げるとともに、機能性へのニーズにも対応する姿勢を打ち出す。

 既にサステイナブルのカテゴリーでは、オーガニックコットン普及を目指す「オーガビッツ」、廃棄予定の食材を染料に活用する「フードテキスタイル」といったプロジェクトが繊維業界で定着し、消費者にまで認知が広がり始めている。

 機能素材についても、サステイナブル関連と肩を並べる商品群として打ち出せるようにするため、明確にカテゴリー化した上で品ぞろえの強化に取り組む。

 現在、ファンクショナル・マテリアルズとして提案するのは、繊維に抗菌・消臭などの機能を付加する「リピュール」、体の動きに合わせたストレッチ性をもたらす「ハイパーヘリックス」、繊維原料に極小セラミックの粉末を配合した蓄熱機能素材「セルフレイム」。7月中旬から東京本社(千代田区)で開催する総合展示会では、親水性ナイロン冷却糸「オプティマクール」も紹介する。