カネマサ莫大小/自社生地ブランドで備蓄開始/製品販売も順調

2022年05月31日 (火曜日)

 丸編み地製造のカネマサ莫大小(和歌山市)はこのほど、自社生地ブランド「スビンリサイクルオーガニック」で備蓄販売を開始した。日本市場だけでなく海外市場開拓にも備蓄機能を活用する。

 スビンリサイクルオーガニックは、超長綿のオーガニックコットンという希少な原料から作ったオリジナルの糸。販売は丸編み地で行う。これまでは糸を備蓄してきたが、生地は基本的に受注生産のみだった。国内外で高まる短納期ニーズに対応するためには生地での備蓄も必要だと判断した。備蓄品番は7種類。生機を中心に一部色生地も備蓄する。

 このほど出展した「プレミアム・テキスタイル・ジャパン」展でも同ブランドが好評だった。「プルミエール・ヴィジョン・パリ」や「ミラノ・ウニカ」出展などを通じて欧米市場の開拓にも力を入れる。

 同生地やイタリア・アクアフィルの再生ナイロン糸「エコニール」使いの生地などで作る自社製品ブランド「カネマサ」では、6月1日~5日に名古屋市中区の商業施設「ラシック」で期間限定店を開く。昨年春に立ち上げた同ブランドだが、早くも展示会受注を軸に卸先が拡大しており、いずれは海外市場向けも構想する。