JFWO/初めてイデアビエラゾーンに/MU23秋冬の日本コーナー

2022年05月20日 (金曜日)

 日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)は、7月にイタリア・ミラノで開催される服地見本市「ミラノ・ウニカ(MU)23秋冬」に日本コーナー「ザ・ジャパン・オブザーバトリー」(The JOB)を設ける。MUを象徴するエリア「イデアビエラ」に初めてブースを構えることになり、日本製生地の価値を欧州の買い付け担当者らに改めて訴求する。

 イデアビエラは、元々イタリア・ビエラ市で年2回開かれていた紳士服地展。MUへの統合後も同国や英国の一流企業が集う特別なエリアに位置付けられ、MUに訪れた買い付け担当者が最初に足を運ぶとされる。イデアビエラへの出展についてJFWOは「日本製生地のレベルの高さをMU主催者が認めた」と強調する。

 The JOBは日本貿易振興機構(ジェトロ)と共催。今回は初参加の双日ファッションをはじめ、サードパーティー、スタイレム瀧定大阪、サンウェル、瀧定名古屋、東レウルトラスエード事業部、豊島、宇仁繊維の8社が出展。JOBインデックスコーナーも復活し、「イデアビエラの中で埋没しないようにしたい」と話す。

 新型コロナウイルス禍で人材を派遣しての出展が難しい中小企業の生地を発信する「JOB plus」も継続。朝日染色ソレヴァンテ1918、古橋織布、前田源商店、畑岡・足羽工業所、北高、中伝毛織、渡縫織物の7社が参加する。1社当たり最大80点のハンガーサンプルが並ぶ。

 MU23秋冬は7月12~14日にロー・フィエラ・ミラノで開催される。新型コロナ禍の下で前回までは会期が2日間になり、展示ホールも縮小されていたが、今回展から会期が3日間に復活し、4ホールでの開催に戻る。24春夏展は来年2月に開催予定で、The JOBのエントリーは今年9月に始める予定。